「システム建築にはいくら位かかるの?」
「システム建築の坪単価を知りたい!」
システム建築による施工を検討している方の中には、施工にかかる費用が気になる方もいることでしょう。
コストパフォーマンスが良いとされているシステム建築ですが、具体的な費用を把握している方は少ないはず。
また、坪単価が安い工法はシステム建築以外にもある中で、なぜコストパフォーマンスが良いとされているのか気になる方もいることでしょう。
場合によっては、他の工法の方が自分には合ってることもあるかもしれません。
そこで今回は、システム建築の坪単価について解説します。
他工法との違いも合わせて解説するため、参考にしてください。
システム建築の坪単価
システム建築の坪単価はおおよそ15万~25万円程とされており、従来の工法に比べて25%ほどコストが抑えられると言われています。
システム建設は、建築時に想定される仕様や検討事項を標準化させることで、一定品質で施工できるため、低コストが実現可能です。
しかし、上記の価格はあくまでも参考程度に考えるといいでしょう。
建てるエリアや建物の仕様によって、価格は大きく変動します。
また、依頼する会社によっても違いが出るため、事前にいくつかの会社へ見積もりを依頼して比較検討することがおすすめです。
システム建築と他工法との違い
システム建築の坪単価を抑えたところで、ここからはシステム建築と下記の工法との違いを解説します。
- システム建築とプレハブ建築
- システム建築とテント倉庫
- システム建築と在来工法
システム建築を含め、それぞれの工法にはメリット・デメリットがあります。
それぞれの工法の特性を理解することで、自分に合った工法を選べるでしょう。
システム建築とプレハブ建築
プレハブ建築は、事前に工場で建築や組み立てに必要とされる部材やパーツを製造し、現地へ運んで組み立てる工法です。
建築部材の品質や価格設定が均一化されているため、坪単価が10万~15円万程と低コストで施工が行えます。
しかし、複雑なカスタマイズでない限り要望に合わせた設計ができるシステム建築と比べ、プレハブ建築はデザインや間取りに制限があります。
また、規格品のパーツを組み合わせて建設するため、大規模な建築物をプレハブだけで建てようとすれば、費用面でのメリットが得にくくなるでしょう。
システム建築とテント倉庫
テント倉庫は設置現場で骨組みや土台を設置し、その上からテントシートをかぶせることで完成させる簡易的な建築物です。
使用する部材の種類が少なく、工法もシンプルになるため、坪単価6万~8万円程と費用を安く抑えられるでしょう。
しかし簡易的な建造物となるため、システム建築の方が耐久性・耐震性に優れており、建築物としての頑丈さが高いです。
また、テント倉庫として認められるには、延べ床面積が1000㎡未満・軒高5m以下の平屋建てといった建築条件が定められているため、設計の自由度が低いデメリットもあります。
システム建築と在来工法
在来工法は建物の用途やクライアントのニーズに合わせて、素材や形状をトータルで設計する工法であり、耐久性や機能性においても予算さえあれば自由に追求することが可能です。
一方、建築形状や構造・屋根材・外壁材といった資材の使用に制限がなく、自由度が高いため一概に坪単価を算出できませんが、システム建築と比べて大幅に高くなるでしょう。
システム建築は、設計や素材・生産ラインなどがコンピューターでシステム化されているため、在来工法と比較すると25%ほどコストが抑えられます。
また、在来工法では建築に6ヶ月程かかるとされていますが、コンピューターで生産ラインを自動化しているシステム建築の工期は3ヶ月~4ヶ月程度です。
在来工法はシステム建築と比べて設計の自由度が高い分、費用と工期がかさんでしまうでしょう。
システム建築のコストを削減する方法
ここからは、システム建築のコストを削減する方法として下記を解説します。
- 柱を均等に配置する
- 広い敷地に建てる
- 人件費の削減
費用をできるだけ抑えたい方は、上記の方法を実践してみてください。
柱を均等に配置する
柱を均等に配置することで、建築費用が抑えられます。
なぜなら、柱を均等に配置することで建物のバランスが保たれるため、梁など他の部分の強度を上げる必要がなくなるからです。
また、柱のサイズは費用を大きく左右するため、規格サイズで設計するといいでしょう。
規格サイズで設計することで資材のコストダウンができる上、資材に合わせて使用する他の部品も安く調達できるため、材料費の節約につながります。
広い敷地に建てる
建造物は広い敷地に建てることにより、建設費用を抑えられます。
敷地が狭いと車の乗り入れが困難になるため、資材の搬入が難しくなり、追加費用が発生してしまう可能性があるでしょう。
また、建造物は四角形に近いほど建設費用が安く済みます。
そのため、四角形の建物が建てられる、できるだけ広い整形地を選ぶと良いでしょう。
人件費の削減
実際に建築作業を行う人員を確認することで、人件費の削減につながります。
実際の作業は、下請け業者や孫請け業者が行うことが多いですが、関わる業者が増えるとその分コストもかさんでしまうでしょう。
そのため、実際に建築作業を行うのは誰なのか、見積もりの段階で確認しておくことが重要です。
見積もり時に人件費が高額だと感じた場合は、無駄な工程を踏んでいる可能性があるため、人員の詳細を確認しましょう。
総工費は坪単価だけではないので注意が必要
総工費は坪単価だけではないので注意が必要です。
トータルの建築費用を示す総工費には、坪単価だけでなく内装工事や外構工事・電気や給排水工事などにかかる費用が加算されます。
上記のように本体建築に付帯する工事費が、坪単価に含まれていない業者は多いです。
すると、トータルの建築費が想定していた費用より高くなることもあるでしょう。
そのため、建築にかかるトータルの費用を知りたい場合は、直接業者に問い合わせるのが一番です。
見積もり依頼の際には、要望や希望を具体的に伝えて費用の詳細を確認しましょう。
まとめ
今回は、システム建築の坪単価について解説しました。
システム建築の坪単価は、おおよそ15万~25万円程とされています。
建築時に想定される仕様や検討事項を標準化させることで、一定品質で施工できるため、低コストが実現可能です。
しかし、建築工法にはシステム建築の他にも様々あります。
それぞれに特性があり、費用や工期などメリットも様々なため、今回解説した内容を参考にして自分に適した工法を選んでください。
デザインはシンプルでも構わず、費用と工期を削減したい方にはシステム建築がおすすめです。