生産効率の向上にも繋がるHACCPの導入。
近年、HACCPの認証を取っていることは消費者の間でも重要性を増しています。
そこで、この記事を読んでいる人は、
「HACCPってそもそも何?」
「HACCPの導入のメリット・デメリットは?」
「HACCPの実際の評判を知りたい」
と思ってませんか?
そのため、今回は、HACCPの特徴やHACCPのメリット・デメリット、実際の評判を紹介します。
この記事は、初めてHACCPを知る人でも分かりやすいように細かくポイントを書いているので、HACCP導入の際に参考にしてみてください。
HACCP(ハサップ)とは
HACCPとは、『Hazard(危険)、Analysis(分析),Critical(重要)、Contorol(管理)、Point(点)』の略称で、製造過程を細分化し、工程ごとのリスク管理を指します。
現在では、衛生管理の国際的な手法になっていますが、元々はアメリカのアポロ計画のなかで宇宙食の安全性を確保するために発案された衛生管理手法のことです。
具体的には、危害(健康への悪影響)を予測して、危害となるものを管理する方法を明確化したり、加熱や冷却をするなどして健康を損なわない程度までに危害物質を確実に減少・助教することです。
これらを行うことで、問題が起きても、どの工程に原因があるのかを迅速に究明できます。
HACCPと従来の検査・管理方法の違い
HACCPと従来の検査・管理方法の違いは、『より効果的かつ迅速に衛生管理ができる』ことです。
従来の衛生管理手法である抜き取り検査は、最終製品から定期的にサンプルを抜き取って検査をし、基準を満たしていれば合格とする方法になります。
この手法は、全ての品質を保証するものでなかったり、問題の原因が特定しづらいため、改善措置に時間がかかるなど多くの注意点があります。
しかし、HACCPは、製造工程全体から危害要因を分析し、重要管理点を連続的・継続的に管理するので、問題が起きれば即座に対応でき、迅速な原因究明に繋がるんです。
このように、HACCPは、従来の抜き取り検査と違ってより効果的そして迅速に衛生管理をすることができます。
HACCP導入のメリット5選
ここでは、HACCPを導入するメリットを5つ紹介します。
- 従業員の衛生意識が向上する
- 衛生管理について根拠をもって説明できる
- クレームや事故の減少ができる
- 不具合発生時に迅速な対応ができる
- 生産性が上がる
上記5つに絞りそれぞれ解説していきます。
従業員の衛生意識が向上する
1つ目のメリットは、『従業員の衛生意識が向上する』です。
HACCPを導入することは、自社の衛生管理を国際基準とされている手法で行うことになるので、科学的な根拠に基づく合理的な取り組みを『見える化』でき、その結果として従業員の衛生管理に対する意識が向上します。
衛生管理について根拠をもって説明できる
2つ目のメリットは、『衛生管理について根拠を持って説明できる』です。
HACCPを導入することで、自社の衛生管理について外部に対して説明する際に、自社が何の目的でどのような手法で衛生管理を行っているのかを明確な根拠を持って説明できるので、説得力があります。
独自の社内規定で衛生管理をしていると、認識の違いが出てくる可能性があり、外部に対して明確な根拠を持って説明することができません。
このように、衛生管理の目的の明確化や効果の実証をしてくれるのがHACCPです。
クレームや事故の減少ができる
3つ目のメリットは、『クレームや事故が減少する』です。
クレームや事故の要因は様々ですが、大きな要因の1つに微生物汚染があります。
その微生物等の危害はHACCPの考え方による衛生管理手法を導入することで、未然に危害を防ぐことができるため、クレームや事故の減少に繋がります。
不具合発生時に迅速な対応ができる
4つ目のメリットは、『不具合発生時に迅速な対応ができる』です。
先ほども言いましたが、HACCPでは、製造工程で発生する恐れのある危害を予め分析し予測します。
ですので、万が一、不具合が発生しても、どのような危害が起こるのかを事前に想定して対策を考えているため、その不具合の原因を迅速に究明でき対策ができます。
生産性が上がる
5つ目のメリットは、『生産性が上がる』です。
HACCPを導入することは、もちろん最初は記録作業などの手間が増えて、慣れるまでは生産効率が下がる場合もありますが、衛生管理の基準を明確にし、常に同じ品質の製品を作れるので、クレームや事故を対応する時間が削減できます。
ですので、長期的に見るとHACCPの導入は生産性の向上になるんです。
HACCP導入のデメリット3選
これまで、HACCPを導入することのメリットを紹介してきましたが、HACCPを導入する際に注意することもあります。
そのため、ここでは、HACCP導入のデメリットを3つ紹介します。
- 書類作成に手間がかかる
- チェック項目の確認が必須になる
- リスクをなくせる訳ではない
上記3つに絞りそれぞれ解説していきますので、デメリットも参考にHACCP導入を考えてみてください。
書類作成に手間がかかる
デメリット1つ目は、『書類作成に手間がかかる』ことです。
HACCPを導入すると、管理方法を実施しているときにチェックすることが増えたり、その結果をシートに記入するなど手間がかかります。
したがって、HACCP導入の手間を考えて検討するのがおすすめです。
チェック項目の確認が必須になる
デメリット2つ目は、『チェック項目の確認が必須になる』ことです。
HACCPを導入する際には、どのように衛生管理をするのかをある程度自社に合わせて決定するため、チェック項目を作成することになります。
最初に作ったチェック項目は、導入後も確認をする必要があり、多くチェック項目を作ると管理作業が大変になってしまうんです。
ですので、管理作業の手間を考えてチェック項目を作るのが良いでしょう。
リスクをなくせる訳ではない
デメリット3つ目は、『リスクをなくせるわけではない』ことです。
HACCPは、健康に悪影響となる危害を予め分析し予測して対策をしますが、全てのリスクをなくせるわけではありません。
ですので、リスクがあることを承知して、何かあった場合にはすぐに適切な対処ができるようにしておくのが良いです。
HACCPに関する評判3選
ここでは、実際のHACCPに関する口コミを3つ紹介します。
- 法律として制度化されているHACCP
- 消費者も意識するようになったHACCP
- 継続するのが難しいHACCP
上記の3つに絞りそれぞれ口コミの紹介と解説をしていきます。
法律として制度化されているHACCP
NASAが宇宙食を安全に製造するために考案した衛生管理システム。日本では、制度として取り入れられている。
引用元:twitter
口コミで、「制度としてHACCPは取り入れられている」とあるように、HACCPは、日本でも主流な衛生管理手法となっています。
消費者も意識するようになったHACCP
最近、消費者がHACCPの認証を取っているお店だから安心というツイートを見かけるようになってきた。認証の価値はブランディングにあると言えます。
引用元:twitter
口コミで、「HACCPの認証を取っているため安心」とあるように、消費者の意識は物自体や値段だけでなく安全性にも向いていることが分かります。
消費者に良い会社イメージを持ってもらうためにもHACCP導入はおすすめです。
継続するのが難しいHACCP
私は、調理員や栄養職員として小学校給食導入に携わってきました。HACCP導入現場にいたので、HACCPは導入より継続の方が難しいことがわかりました。
引用元:twitter
口コミで、「HACCPは導入より継続の方が難しい」とあるように、デメリットでも紹介した書類作成やチェック項目の確認などの手間があります。
名古屋でHACCAP導入施設を建てるなら堀内建築研究所がおすすめ
これまで、HACCPのメリットやデメリット、実際の口コミ・評判を紹介して、「実際に導入してみたい」と思った人も多いはず。
名古屋でHACCP導入施設を建てるなら『堀内建築研究所』がおすすめです。
堀内建築研究所は、平成12年に創業した数多くの魅力や実績のある設計会社で、建設基準に厳しいHACCPに強く、専門のスタッフが対応してくれるため、安心して依頼できます。
まとめ
今回は、HACCPのメリットやデメリット、評判を紹介しました。
HACCPの導入は、従業員の衛生意識が向上することや生産性が上がるなどのメリットがありますが、書類作成に手間がかかったり、 チェック項目の確認が必須になるといったことには注意が必要です。
また、HACCPは建設基準に厳しいため、HACCP導入施設を建てるなら、多くの実績がある『堀内建築研究所』がおすすめになります。
この記事では、HACCPの評判も紹介しているので、この記事を参考にしてHACCPの導入を考えてみてください。
最後までご覧頂き、有難う御座います。